プラセンタ注射を実施すると献血はできません。
これは日本赤十字社が平成19年に決めた規則で、この頃にはヨーロッパを中心に狂牛病が流行していて、牛の胎盤を加工したプラセンタは感染の危険かあると判断したからです。
この年にはプラセンタ注射だけでなく、イギリスやフランスなどのヨーロッパに半年以上滞在した渡航歴のある人や、耳にピアスの穴を開けた人も禁止されています。
プラセンタ注射の場合は注射を実施してその後安全性が確認してされるまでは禁止とされていて、明確な期間は定められていません。
当分の間は献血を禁止する、実施後にある程度の期間が経過して体になんらかの症状が現れなければ実施できるとされています。
ではどうやってプラセンタ注射を実施したのかを知るには、訪れた人がプラセンタ注射を行ったという自己申告をした場合で、その人が何も言わなければ施工されます。
受けに行った時には、プラセンタ注射を行った事、その後どのくらい経過しているかや体に症状があるかなどを伝えることが大切で、施工できるかどうかは担当の方の判断によります。
最初の問診などでも記入する箇所がありますが、あらかじめ伝える必要があります。
感染症のおそれがあるプラセンタ注射は危険?
このように記すとプラセンタ注射は感染症の危険性がある、やらない方がいい?と感じる方も多くいると思いますが、実際はその心配はありません。なぜならこの禁止措置は自己申告によるもので、本当に危険が高いものであればもっと厳しい措置を行うはずだからです。
本人が伝えたいとわからないだけの措置なので、実際はおそらく危険性はない、可能性としてはありえないと判断していて、念のための措置だと言えます。
また現在までに日本で狂牛病が発生した事例はなく、日本では狂牛病の感染の恐れのある地域の牛は取り扱わないようになっていて、他にも輸血などでもプラセンタ注射はできたいことになっていますが、これも親族などが事故に遭った時などの命の危険が間近に迫っていて、緊急に輸血が必要な場合は注射を実施していても輸血は可能とされています。
プラセンタは更年期障害やうつ病の改善などに有効な治療法として保険適用もできるもので、一般的に安全で有効な治療方法として確立されています。
他の人に血液を与えることが禁止されているからと言ってためらう必要はなく、いずれはこの規則も軽減されると予想されています。
実施を希望される方は以上の点も確認しておくとより安心でしょう。